食物アレルギー

こんな病気

 食べ物が原因で、嘔吐(おうと)、下痢、呼吸困難、アナフィラキシーなどのアレルギー症状が出る病気で、鶏卵、牛乳、小麦が3大アレルゲンです。ただし、あらゆる食べ物でアレルギーを起こす可能性があります。成長とともにアレルギー症状は軽くなることが多いですが、近年、加水分解小麦を含む石けんを使ったことで、小麦製品によるアレルギーを起こした問題が見られたように、大人になってもアレルギーを起こす場合があります。

治療&ケア

 アレルゲンとなる食物を食べない除去食が基本となりますが、むやみに除去すると発育の妨げになる危険性があるので必ず医師に相談しましょう。

★アレルゲンを突き止める
★除去品目は最低限にする
★除去した食品と同じような栄養を持つ代替食品を与える
★漫然と長期間除去しない

といった注意が必要です。
アレルギー反応のうちで最も激しい症状がアナフィラキシーで、食べ物が体内に入って30分以内にチアノーゼ、意識障害、ショック状態などに陥ります。明らかに様子がおかしいときには救急車で至急病院へ。
アナフィラキシーの経験のある子では、自己注射用アドレナリンが処方されることがあり、それを教職員や救命救急士が本人に代わって注射することも認められるようになりました。