熱中症

こんな病気

 暑さで体温調節機能が働かなくなり、吐きけや頭痛、発熱などの症状が出る病気です。子どもはもともと体温調節機能が未発達で、体内の熱を上手に発散させることができません。そのために大人にはなんでもない暑さでも、熱中症になりやすいのです。熱中症はじわじわと症状が出てくるため、大人が気づかないこともあります。そのために対処が遅れて急激に悪化し、意識を失い、最悪の場合は命を失うこともあります。

<熱中症のサイン>
☆唇や皮膚がカサカサと乾く
☆顔色が青白く、生あくびをする
☆炎天下の公園などで遊んでいるうちに、急にぐったりする
☆おでこやわきのしたが熱い
☆おしっこが5〜6時間出ない
☆吐きけがある。または吐く
☆汗が出ない

治療&ケア

 風通しがよく、涼しい場所に移動し、頭を低くして衣服を緩めます。扇風機やうちわで風を送ったり、冷水を絞ったタオルで頭とわきのした、うなじ、もものつけ根など大きな動脈が走っている部位を冷やします。嘔吐(おうと)が治まったら、水分を少しずつ数回に分けて飲ませます。どんな水分でもOKですが、塩分も同時に補えるベビー用イオン飲料や、効率的に水分が補給される経口補水液(けいこうほすいえき)がおすすめ。これらのケアをして、1〜2時間安静にしても元気にならない場合は、受診しましょう。

<こんなときは救急車を呼んで>
☆意識がもうろうとしている。または意識がない
☆けいれんを起こす
☆水分を受けつけない
☆熱が39度以上あって冷やしても下がらない