インフルエンザ

発熱以外の症状

 頭痛、筋肉痛、のどの痛み、嘔吐(おうと)、下痢

こんな病気

 インフルエンザウイルスが原因で、突然の高熱、関節痛、のどの痛みが出る感染症です。せきや鼻水などの風邪っぽい症状がなく、いきなり高熱が出るのが特徴で、頭痛や関節痛のために不機嫌になったり、動きが鈍ったりします。乳幼児は急性気管支炎(きゅうせいきかんしえん)や急性中耳炎(きゅうせいちゅうじえん)、肺炎(はいえん)、熱性(ねつせい)けいれんなどの合併症を起こしやすく、まれにインフルエンザ脳症(のうしょう)を起こすこともあります。意識がもうろうとしたり、けいれんが続いたりしたときなどは、至急受診してください。

治療&ケア

 ウイルスが原因なので、体内で抗体がつくれるようになったら自然と治ります。安静、こまめな水分補給、室内の加湿を心がけ、症状にあわせたケアを行いましょう。抗ウイルス薬のタミフル®は、発症後48時間以内であれば有効ですが、異常行動などの副作用もあるので乳幼児の使用にはさまざまな条件がついています。使用する際はかかりつけ医とよく相談しましょう。
重症化を防ぐためには、流行する前に予防接種を受けるように心がけましょう。