破水(はすい) 前期破水(ぜんきはすい)

赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れ、羊水が流れ出ることを「破水」といいます。本来、破水は陣痛がピークに達するころに起こるのですが、陣痛が始まる前に卵膜の一部が破れて羊水が少しずつ流れ出ることを「前期破水」といいます。
破水はバシャッと音がして大量に出る場合もありますが、チョロチョロと少しずつ出る場合も。破水かどうかわからないときは、念のため産院に連絡を。破水後は感染予防をする必要があるので、疑わしい場合も、産院へ行くときは、必ず清潔な生理用ナプキンをあてること。さかごの場合は、破水することで、おなかの赤ちゃんへの酸素が不足する危険があるので、すぐに産院に連絡し、指示を仰いでください。産院に到着するまでは、できるだけ体を動かさないように注意しましょう。
通常、破水をすると24時間以内に陣痛が始まり、お産が始まります。妊娠37週以降であれば、そのままお産になっても構わないのですが、34週以前の場合は赤ちゃんの体が未熟なため、できるだけ子宮内にとどめるようにします。ただし、子宮口が開いたり、羊水量が少なくなったり、赤ちゃんの元気がなくなってきたときは、速やかに赤ちゃんを娩出する必要が。とくに週数が早く、赤ちゃんが低出生体重児と予想されるときは、NICU(新生児集中治療室)のある施設に移ることもあります。