臨月

胎動が減る、おなかが頻繁に張るなど、お産に向けて体が変化し始めます

 臨月とは37週0日〜41週6日の時期で、いつ赤ちゃんが生まれても大丈夫な「正期産(せいきさん)」の時期と重なります。臨月の「月」は、数え月で表現されているため、数えの妊娠10カ月も相当します。
出産予定日が近づいてくると、ママの体にはいろいろな変化が表れ始めます。
★おなかのふくらみの位置が下がり、胃がすっきりする
胃に爽快感があって、食欲が増すので体重増加に気をつけて。
★胎動の感じ方が変わる
赤ちゃんが大きくなり、骨盤の中に頭が入ると、動きが制限されるため、以前よりも胎動が少なく感じるようになるかもしれません。動きが制限されても赤ちゃんは動いています。胎動がすごく減ったと感じたら、産院に連絡しましょう。
★おりものが多くなる
お産のときに赤ちゃんが産道を通りやすくするために、子宮頸管の分泌物が増えます。清潔なナプキンやおりものシートなどをあて、ムレ防止のためにもまめに取り替えましょう。
★おしっこが近くなる
赤ちゃんが下りてくると、子宮の前方下に位置する膀胱が今まで以上に圧迫されて、トイレが近くなります。我慢すると、膀胱炎になることもあるので、まめにトイレへ。
★恥骨が痛くなる
赤ちゃんが下がってくると、恥骨が圧迫されて太もものつけ根や恥骨が痛くなります。動くのが億劫になりますが、体を動かさないでいると、かえって痛みを増すことがあるので、軽く脚のストレッチをしましょう。
★おなかが頻繁に張る
あまりにも強い痛みや出血を伴う場合は産院に連絡しましょう。
★子宮口がやわらかくなる
子宮口の変化は自分ではわからないので健診時に医師に確認を。
★おしるしがある
大量の出血や痛みを伴うときはトラブルの場合も。産院に連絡を。
体の変化には個人差があり、以上のような変化をあまり感じずにお産を迎える人もいます。安産をイメージしながら、リラックスしてお産の始まりを待ちましょう。